こんにちは!
Webライターの「プルプス」です!
元最大手ペットショップの店員。
副業からWebライターを始めて、現在はフリーランスに。
ウサギやヒョウモントカゲモドキ、ウスユキバトなど多種多様な動物に囲まれて暮らしている。
マルチーズも飼育しており、飼育歴は28年で現在3頭目。
将来は庭付きの一軒家でオールド・イングリッシュ・シープドッグを飼いたい。
この記事では、国内での人気が高いチワワという犬種について解説します。
チワワの特徴や性格、飼育するうえで注意しておきたい病気などを紹介します。
今後、チワワを飼いたいと考えている人は参考にしてください。
目次
チワワの基本情報
小さな身体が特徴的なチワワですが、その祖先は古代メキシコに生息していた「テチチ」という犬だと考えられています。テチチに関する記録が発見されたのは9世紀以降とされているものの、テチチに近い動物の記録は紀元前15世紀頃に栄えたメキシコのチチェン・イツァ遺跡でも見つかっています。
テチチは古代メキシコの先住民から「神の使い」と認識され、神聖な存在として扱われていました。宗教的な意味でも重要な存在だったのです。
チチェン・イツァ遺跡は高度に発達した文字や天文学、暦などで知られるマヤ文明の遺跡のひとつです。
メキシコとグアテマラ、ベリーズの3ヶ国にまたがるユカタン半島の北部に位置しています。
ユネスコの世界遺産にも登録されているチチェン・イツァ遺跡は、人気の観光地としても知られています。
大航海時代と呼ばれる15世紀には、アメリカ大陸を発見したコロンブスがスペイン国王への手紙のなかで、南米で発見したテチチと思われる小さな犬について言及しています。
16世紀になると、スペイン軍は領地の拡大やキリスト教の布教などを目的に南米を侵略しました。多くの先住民が犠牲になりましたが、テチチも滅亡の危機に陥ったといわれています。
19世紀になり、メキシコにあるチワワという町で3頭の小さな犬が発見されました。町の名前にちなんで「チワワ」と名付けられたその犬たちは、発見者によってアメリカに持ち込まれ、犬種の固定化が進められました。この犬たちが、現在まで続くチワワの基礎となったのです。
現在のチワワの形に近くなったのは20世紀の初頭で、チャイニーズ・クレステッド・ドッグや小型のスパニエル種などを交配していくことで実現しました。アメリカのケネルクラブに犬種登録されたのも同時期である1904年です。
チワワは使役犬としては小さすぎたため、アメリカでの需要はそれほどありませんでした。大型犬の人気が高いことも理由のひとつとなり、1950年頃までは登録頭数も伸びなかったのです。
しかし、1960年以降の近代工業の発達に伴う都市化の影響で、チワワは家庭で飼いやすいサイズの犬として注目を集めました。その結果として登録頭数も伸び、近年では登録頭数ランキングの上位に名前を連ねています。
チワワが本格的に日本にやってきたのは、高度経済成長期やバブル景気の最中だった1970年頃です。当時の流行はアメリカと同じように大型犬だったものの、景気の落ち着きとともにマンションなどでも飼育できる小型犬が注目されるようになりました。
都市生活でも飼いやすいサイズのチワワは日本でも人気を集め、21世紀を迎えた現在ではJKC(ジャパンケネルクラブ)の登録頭数や人気犬種のランキングで常に上位に位置しています。
身体的な特徴
- 体高:12~20cm
- 体重:1.5~2.5㎏
- 毛質:ダブルコート
- 寿命:13歳前後
- 毛色:レッドやクリーム、ブラック&タン、ブラック&ホワイト、チョコ&タン、ブラックタン&ホワイトなど多種多様
チワワの体型にはドワーフとハイオン、スクエアの3種類があります。各体型によって骨格や身体のフォルム、それに伴う体高などが異なるため、チワワは個体差による身体の大きさの違いが生まれやすいのです。
- ドワーフタイプ
手足が短く、いわゆる胴長短足のフォルムをしています。骨太で丸みのある体型であり、マズルが短いことから幼くて可愛らしい印象があります。 - ハイオンタイプ
ドワーフタイプとは対照的に、長い手足が特徴です。スリムな体型をしており、マズルが長めであることから凛々しい印象があります。 - スクエアタイプ
ドワーフタイプとハイオンタイプの中間的な存在です。手足と体長のバランスが良く、まとまりのある美しいフォルムが印象的です。

近年で人気が高いのはドワーフタイプですが、数が多いのはスクエアタイプです。
ペットショップで最も見かけやすいのはスクエアタイプ、次点でドワーフタイプでしょう。
チワワは被毛の長さによって「スムースコート」と「ロングコート」に分かれます。毛が短いスムースコートのほうがお手入れは楽ですが、どちらもダブルコートという二重構造になっていることから抜け毛は多いです。
抜け毛が多い分、ダブルコートはシングルコートよりもブラッシングが大変かもしれません。ただし、基本的に被毛のカットが必要ないという利点があります。
性格
チワワの性格は基本的に、好奇心旺盛で活発です。運動量だけでいえば室内での遊びでも事足りてしまいますが、外遊びを好む子が多い犬種でもあります。
好奇心旺盛な性格ではありますが、警戒心が強い一面も持ち合わせています。外部からの刺激に敏感で、臆病な性格のチワワも少なくありません。そのため、面識がない人や犬に対して吠えてしまうこともあります。
とはいえ、飼い主さんには献身的で甘えん坊な性格です。他人を警戒する行動は、飼い主さんを守ろうとする意識の表れでもあります。

外部からの刺激に慣れさせるためにも、散歩などで人や犬と交流して社会性を育んであげましょう!
子犬の頃から社会性を育むことはすべての犬種において大切ですが、チワワの場合は特に重要といえます。
ショップ店員時代も、お迎え前に必ず飼い主さんへ伝えていました!
性別で性格は違う?
チワワに限ったことではありませんが、ショップ店員時代にお客さんから「性別で性格は違うの?」とよく質問されていました。
結論からいえば、オスとメスで性格に異なる傾向があるのは事実です。チワワの場合、オスはメスよりも活発的でストレートに愛情表現をする傾向にあります。一方、メスはオスと比較するとやや温厚で穏やかな性格です。
ただし、性別よりもその子の特性や育成環境のほうが性格の形成により大きな影響を与えるといわれています。性別による違いがないわけではありませんが、あくまで要素の一部として捉えておきましょう。
価格
ペットショップにおけるチワワの価格は、その子のポテンシャルやショップなどによって異なります。また、一般的にはオスよりもメス、スムースコートよりもロングコートのほうが価格が高くなる傾向にあります。加えて、チワワの場合は毛色も価格に大きな影響を与えるのです。珍しい、もしくは人気の毛色は価格が高くなりがちです。

ペットショップで見かけやすく、なおかつ人気が高い毛色はチョコレート系ですね!
また、あまり見かけない毛色の場合は相場以上に価格が高騰することがあります。
相場としてはオスが20万円前後、メスが25万円前後です。ほかの犬種と違い、チワワは時期や流行による価格変化がそれほどない印象があります。
チワワがかかりやすい病気
ここからはチワワを飼育するうえで注意しておきたい、チワワがかかりやすい病気や発生しやすいけがなどを紹介します。
身体が小さくて華奢なチワワは、それゆえに特定の病気やけがをしやすいといわれています。予防のためにも、チワワに起こり得る病気やけがについて詳しく知っておきましょう。
膝蓋骨脱臼
通称「パテラ」とよばれる膝蓋骨脱臼とは、膝の関節にあるお皿が正常な位置からずれてしまうけがのことです。先天的に脱臼をしやすい体質の子もいますが、高い所から飛び降りるといった後天的な膝への負担が原因で発生することが多いです。
膝蓋骨脱臼の症状の重さはグレード1~4で表現されます(4になるほど症状が深刻です)が、グレード2までは比較的症状が軽めなことから、一般の飼い主さんでは気付かないことも少なくありません。なお、脱臼の程度次第では歩行が困難になることもあります。
膝蓋骨脱臼の治療方法はサプリメントの投与といった内科的治療のほか、再建手術などの外科的治療があります。
足を引きずる、足を地面につけにくそうにしている、膝を曲げたまま歩くなどの症状が見られる場合は、すぐにかかりつけの動物病院を受診してください。
水頭症
水頭症とは脳脊髄液という液体が脳内に異常に溜まることで、脳を圧迫する病気です。脳が圧迫されると脳自体が損傷するため、脳の機能に障害が発生して普段では見られない行動を起こすことがあります。そのほかに睡眠時間が異常に長くなる、視点が定まらない、視力の急激な低下といった症状も現れます。普段と様子が違うなどの異常が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。
水頭症には先天性と後天性がありますが、先天性のものはチワワやマルチーズ、ヨークシャー・テリアなどの小型犬でよく見られるとされています。
チワワに多いのが、成長しても頭蓋骨が完全に閉じ切らずに穴が開いているケースです。この穴は「泉門」と呼ばれますが、いわば頭蓋骨の接合が不完全な状態です。皮膚のすぐ下に脳があり、脳の保護が不十分な状態にあるため、少しの刺激でも脳に大きな影響を与えます。その結果、水頭症になる確率が高くなるのです。ただし、泉門があるからといって必ずしも水頭症になるわけではありません。
泉門はチワワに限らず、子犬だとよく見られます。しかし、成長につれて次第に閉じていき、1歳を迎える頃には完全に閉じ切ることが多いです。チワワの場合は、その泉門が閉じ切らないことが少なくないのです。
結膜炎などの目の病気
チワワは大きな目が特徴的ですが、それゆえにさまざまな目の病気を起こしやすいといわれています。結膜炎やドライアイなどが代表的ではあるものの、白内障や緑内障も発症しやすい病気のひとつです。目の病気は放置したり、処置を誤ったりすると失明するおそれがあるため、違和感を感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
日頃から涙や目ヤニの量、目の乾き具合などに注意してください。
チワワは攻撃的って本当?
チワワは「攻撃的な性格をしている」と評価されることがあります。実際にGoogleなどで検索してみると、サジェストに「気性が荒い」「狂暴」と表示されます。

ペットショップ時代にも、お客さんから「チワワは狂暴って聞いたけど本当?」と聞かれたことが何度もあります。
正確に個人差があるのは前提として、前述したようにチワワの性格には臆病で警戒心が強い一面があります。また、警戒心を含めた自分の感情を飼い主さんなどの他者に向けてオープンに表現する傾向があります。その結果、表現方法(噛みついたり吠えたりなど)によっては攻撃的に見えてしまうのでしょう。性格が攻撃的なのではなく、飼い主さんを含めた他者とのコミュニケーションが「不器用」といえるかもしれません。
チワワに限りませんが、より良いコミュニケーションを取るには子犬の頃から社会性の育成を含めたしつけを充分に行うことが重要です。愛犬の性格や特性を理解しつつ、時間をかけてトレーニングしましょう。そうすることで、愛犬が存分に自己表現をしながらも、落ち着いたコミュニケーションが取れるようになります。
ストレスになるため、自己表現そのものを抑制させるような関わり方はしないようにしましょう。自己表現を抑制させるのではなく、表現方法を教えてあげるイメージです。
警戒心が強いチワワはコミュニケーションが不器用
現代の日本で高い人気と多くの登録頭数を誇るチワワは、小さな身体と大きな目が特徴的です。寿命は13歳前後で体重は2~2.5kgほど、体高は12~20cm程度が一般的とされています。体型はドワーフとハイオン、スクエアの3タイプに分かれますが、近年で人気が高いのは胴長短足のドワーフタイプです。
チワワは好奇心旺盛で活発ではありますが、臆病で警戒心が強い一面もあります。そのため、面識がなく慣れていない人や犬には吠えてしまうことも少なくありません。
そういった警戒心の表れから、チワワは性格が「攻撃的」と評価されることもあります。しかし、性格自体が攻撃的というよりもコミュニケーションの取り方が「不器用」といったほうが適切でしょう。警戒心などの自分の感情を噛みついたり、吠えたりして表現することが少なくないからです。これらのコミュニケーションは、子犬の頃から充分に社会性の育成としつけを行うことで改善できます。







テチチの発祥は古代メキシコとする説が有力ですが、古代エジプトともいわれています。
実際に、古代エジプトの遺跡からテチチと思われる犬の骨が発掘されているのです。
長い歴史を持つテチチですが、その発祥にはいくつかの説があります。