こんにちは!
フリーランスでWebライターをしている「プルプス」です!
元最大手ペットショップ店員。
副業からWebライターを始めて、現在はフリーランスに。
ウサギやヒョウモントカゲモドキ、ウスユキバトなど多種多様な動物に囲まれて暮らしている。
マルチーズの飼育歴は28年で現在3頭目。
将来は庭付きの一軒家でオールド・イングリッシュ・シープドッグを飼いたい。
この記事では、僕が長年一緒に暮らしているマルチーズという犬種について解説します。
マルチーズの身体的な特徴や性格、かかりやすい病気などを紹介していきます。
今後、マルチーズを飼いたいと考えている人は参考にしてください。
目次
マルチーズの基本情報
マルチーズの歴史は明らかになっていない点が多いものの、今から3000年以上前の紀元前1500年頃から始まったとされています。
マルチーズという名前の由来はイタリアの南に位置する「マルタ島」です。当時、マルタ島は地中海貿易の重要な中継地点でした。そのマルタ島に貿易商人であるフェニキア人が持ち込んだ犬こそが、現在のマルチーズの原型とされています。なお、当初のマルチーズはフェニキア人が愛玩動物として船の中で飼育していたといわれています。
現在、世界中で使用されているアルファベットの原型はフェニキア人が使用していたフェニキア文字といわれています。
フェニキア人による地中海貿易を通してフェニキア文字がギリシャをはじめとする世界各国に伝わり、アルファベットとして発展していきました。
その後、マルチーズは貿易船と共に世界中へ広まっていきました。紀元前500年頃のギリシャの美術品にはマルチーズによく似た姿の犬が描かれており、エジプトでは王家による寵愛を受けていたともいわれています。
14世紀にはイギリスに渡り、イギリス王室をはじめとする貴族階級に愛されました。マルチーズは膝に乗ってくれる、おとなしくて可愛らしい愛玩犬として人気を集めたのです。無論、その人気はイギリス以外の貴族階級にも広まりました。そんなルーツもあり、今では「犬の貴族」や「究極の愛玩犬」として愛されています。
マルチーズが日本にやってきたのは、第二次世界大戦後の1950年~1960年頃です。現代でも高い人気を誇るマルチーズですが、当時の人気は凄まじいものでした。1970年~1980年頃までの十数年間において、マルチーズは国内での犬種別登録数で1位を記録し続けたのです。まさしく、愛犬家の中で一大ブームを作った犬種といえます。
ここからは、マルチーズの身体的な特徴や性格などについて、詳しく解説していきます。
身体的な特徴
- 体高:20cm~25cm
- 体重:2㎏~4㎏
- 毛質:シングルコート
- 寿命:13歳前後
- 毛色:ホワイト(日本では少ないですが、レモンやタンもいます)
個々の骨格にもよりますが、マルチーズの理想体重は3㎏前後といわれています。特に国内のマルチーズはここ十数年で小型化が進んでいるため、2000年以前と比較すると小さなマルチーズが増えています。低めの体高もあいまって、扱いやすい犬種のひとつです。
犬の毛質はシングルコートとダブルコートの2種類に大別されますが、マルチーズは一層構造のシングルコートです。そのため抜け毛はそれほどありませんが、毛が伸び続けるため定期的なカットが必要です。密度がありつつも、柔らかくて肌触りの良い質感が特徴的といえます。
マルチーズの顔立ちは童顔で真っ黒な瞳と鼻が特徴です。ただし、最近は真っ黒の瞳を持つマルチーズは珍しく、黒寄りの茶色をした子が主流です。
特に耳の位置で顔全体のバランスが決まるとされており、フェイスラインに沿って耳が垂れている場合は気品のある印象を与えます。一方、高めの位置でやや正面に向けて耳がついている場合、陽気な印象があります。

我が家のマルチーズは1頭目と3頭目がフェイスラインに沿っていて、2頭目はやや正面向きのタイプです!
性格
マルチーズは宮廷で愛されてきた歴史もあり、「究極の愛玩犬」ともいわれています。温厚で人懐っこいうえに、甘えん坊な性格の子が多いです。好奇心旺盛で遊ぶことも大好きなので、飼い主さんとのコミュニケーションも取りやすいでしょう。
基本的に温厚な性格の持ち主ですが、気が強くて神経質な一面がある点がマルチーズの特徴です。見知らぬ人に対してはあまり愛想をふりまかず、物も含めて初めてのことには警戒心から吠えることも少なくありません。
この点は子犬や若年期の飼い主さんの関わり方でかなり改善できます。いわゆる「しつけ」のひとつですが、ある程度のコツや経験、知識が必要です。
また、マルチーズは飼い主さんへの愛情が強い子が多く、なかには執着的になることも。神経質な一面もあいまって、分離不安症になりやすい犬種としても知られています。

ペットショップ店員時代に、よく「初心者にとってマルチーズは飼いやすいですか?」と聞かれました。
シングルコートや小さめの身体、人懐っこい性格は初心者向きではありますが、神経質で気が強い一面から個人的にはあまり初心者向きではないかなと感じています。
(独特な関わり方を理解して実践するには知識や経験が必要で、初心者さんには少しハードルが高め)
犬を迎えるきっかけや理由はそれだけではないですが、「飼いやすい」という点だけで考えるとほかの犬種のほうが理想的かなと思っています!
価格
ペットショップにおけるマルチーズの価格は、その子のポテンシャルやお店によって異なります。平均価格としては25~30万円ほどでしょう。
マルチーズの価格は定期的に高騰することがあり、その時期には一般的な価格からプラス数万円することもあります。
マルチーズがかかりやすい病気
マルチーズは遺伝的に目や耳、心臓の病気になりやすいといわれています。ただし、マルチーズが病気になりやすい犬種であるわけではありません。かかりやすい病気は犬種それぞれに存在します。
ここからは、マルチーズを飼ううえで注意したい病気について解説します。
流涙症
流涙症とは、目に涙が多く溜まって過剰に涙が流れ出る状態のことです。原因はまつ毛の異常な生え方や鼻炎などの鼻の疾患、目と鼻を繋いでいる涙管の詰まりなどさまざまです。
流涙症は涙焼けの原因にもなります。涙焼けとは、目から溢れ出た涙が毛に付着して色素沈着を起こし、赤褐色や茶色に変色する現象のことです。白い被毛を持つマルチーズは涙焼けが目立つとともに、毛が涙で濡れていると雑菌が繁殖しやすくなります。結果的に結膜炎になる可能性もあるため、定期的にコットンなどで涙を拭いてあげましょう。
外耳炎
マルチーズに限ったことではありませんが、垂れ耳の犬種は通気性が悪いため外耳炎になりやすいです。耳を掻いていたり、耳から異臭がしたりする場合は獣医師に相談しましょう。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼、通称「パテラ」は膝の関節にあるお皿が正常な位置から外れてしまう状態のことです。脱臼の程度によっては、歩行ができなくなることもあります。
膝蓋骨脱臼は高い場所からの転落など後天的になる場合が多いですが、先天的に脱臼しやすい子もいます。マルチーズを含む小型犬は骨の構造的に膝蓋骨脱臼を起こしやすいため、膝へ負荷をかける行為には気を付けてください。特に先天性の膝蓋骨脱臼の場合、体重管理が重要になります。
足を引きずる、足を地面につけないように歩くなどの様子が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
心臓病
犬は高齢になると心臓病になりやすいものですが、特にマルチーズは遺伝子的に心臓病になりやすいとされています。なかでも、「僧帽弁閉鎖不全症」になりやすいといわれています。僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓の右心室と左心室の間にある僧帽弁という弁が閉じにくくなり、血液が逆流する病気です。
10歳前後から多く見られる病気ですが、マルチーズはそれよりも前に症状が見られることもあります。症状は咳や体重の減少のほか、重症になると呼吸困難や心不全などが起こります。
初期症状では目立った症状がありませんが、心臓の異音で発見することが多いです。そのため、特にシニアである場合は定期的に健康診断を行いましょう。
皮膚病
毎日のブラッシングや定期的なシャンプー、栄養バランスに優れた食事などで、皮膚を清潔に保つことが皮膚病を防ぐためには重要です。毎日のブラッシングに併せて、皮膚の状態をチェックすることも重要です。
なお、過度なシャンプーはむしろ皮膚病の原因になります。皮膚の疾患があり、頻繁に薬用シャンプーをする必要があるなどの特別な状況を除けば、月に1回のシャンプーが理想的です。多くても3週間に1回といわれていますが、その理由は犬の皮膚は20日前後でターンオーバーが行われるからです。
また、神経質な一面があるマルチーズは、精神的なストレスが原因で皮膚病になることもあります。皮膚が赤くなっているなどの異変がある、頻繁に身体を舐める、掻くなどの様子が見られる場合には動物病院を受診しましょう。
マルチーズは究極の愛玩犬
長い歴史を持つマルチーズは、さまざまな国と人々に愛玩犬として愛されてきました。日本でも高い人気を誇る犬種のひとつですが、その魅力は童顔で可愛らしい顔立ちと耳の場所によって変わる顔の印象、肌触りの良い毛質などにあります。
温厚で甘えん坊、そして飼い主への愛情深い性格も魅力のひとつです。一緒に生活すると、神経質な一面も愛おしく感じられます。
愛される素質を持つマルチーズは、まさに「究極の愛玩犬」といえます。
現代で広く流通している犬のルーツは、人間の手助けをしながら一緒に仕事をしていた使役犬であることが多いです。
その点、根っからの愛玩犬であるマルチーズは珍しい存在といえます。